ピーター、北京五輪には出場の予定
再びオリンピック、100m自由形の王者という名誉に輝いたピーターは、既に4年後の
北京五輪での彼の短距離のタイトル（＝100m自由形）の三連覇を視野に入れている。
最高級の水泳の種目（100m自由形）での自身のタイトルを防衛した日の翌日の朝、
ピーターはかつて目指していた50m自由形予選で準決勝進出を逃した。
しかし、26歳のピーターは気にしていなかった。
「その日は100mの決勝の日だった。僕はがっかりしていないし、予選落ちになるかも
と思っていた。昨晩は本当に幸せな夜だったし、気にしてない」
ブロックの上に立つと積極的な水泳選手にかわると認める、マーストリヒトから来た
穏やかな医学生（ピーターの事）は、既に日付と北京五輪での主要ライバルの4年間
のタイムを記入した。
「ブロックにいる時、僕は本当に勝ちたいし、その時の僕は自意識過剰で積極的。
僕は本当に集中して、勝利の事だけを考えることができるんだ」とピーターは言った。
「北京五輪は大きな挑戦だ。恐らく僕の最後のレースになるだろう。北京に備えての
トレーニングは非常に厳しいものになるだろう」
もし彼が三連覇を達成すれば、ピーターは唯一男性でその偉業を達成した事になり、
1956年から1964年の間に女子の種目で三連覇を達成した伝説のオーストラリア人、
Dawn
Fraserの仲間入りをする事になる。
しかしスクーマンは自分も4年後その舞台にいる、と警告した。
「誰にもわからないじゃないか。4年の間に俺がピーターが取った長さ（100ｍ自由形）
で彼に勝つかもしれない」とコメントした。
過去4年間は、シドニー五輪で金メダルを取り、急に注目されたピーターにとって容易
なものではなかった。彼の行く道の前には100m自由形のポポフがいたし、200m自由
形にはイアンがいた。シドニー以来、それは長く困難な道のりだった。
福岡、バルセロナ両世界水泳の時、100m、200mとも銀という結果に甘んじ、落胆
した。撤退した彼の心配した事は、もう1つのオリンピック（北京五輪の事だろう）に
向けてのトレーニングを継続するために、資金援助が受けられるかどうか、という事
だった。
「激しい4年間だった。オリンピックチャンピオンになった事は、完全に僕の生活を変え
た」 「集中し続け、金を勝ち取ること。4年後にそれ（＝金）を勝ち取るより、タイトルを
防衛する事の方が非常に困難だ」
「オリンピックが始まる前、僕の主要スポンサーは何が起こっても次の4年間、僕を
支援すると言ってくれた。4年間、何も心配しないでオリンピックに専念できることに、
とてもホッとした」
「僕はスポーツ選手として、この生活が好きなんだ。全てのトレーニングは僕にとって
すごく大変な事ではないし、今でも楽しくやってるよ」
「誰でもオリンピックチャンピオンになりたいだろうけど、多くの人にとってそれは不可能
な事。でも、僕にはそれが可能なんだ」
50m自由形、予選終了後のコメント
ピーターのタイム、22.56は17番目のタイムで、準決勝進出を逃した。
ポポフのタイムは22.58で18番目のタイムだった。
「がっかりはしてないよ、僕も予選落ちになるかもしれないって思ってたから」
と26歳のピーターは言った。
「昨日は本当に幸せで、ホッとしたんだ。再び金を勝ち取った昨晩は僕にとってとても
大切な夜だったんだ」
しかし、50m自由形についてピーターはこう語った。
「僕は50mには焦点をあわせてなかったんだ。昨日は皆僕を祝福してくれた。僕が
食堂に行ったら、みんな立って歓声をあげたんだ」
「今日が現実ではない気がしたんだけど、それは夢だったんだ。-これにサインして、
これにも！そして僕は言った、僕はレースがあるんだ、集中しないと、集中、集中、
100m自由形の決勝に向けて- それが今日だった」
しかし、ポポフは冷酷に見えるプールデッキから大またで歩き去った。
32歳のポポフにとって、100m自由形予選落ちにつぐ、2度目のアテネ五輪での失望
だった。
「それはあまりよくないですね」ピーターはポポフが準決勝に進めなかった事について
言った。「彼は、偉大な偉大な選手で、決勝の場所にいるのがふさわしい。」
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水曜日、100m自由形で自らのタイトルを守った後、寝るのは困難だったピーターは、
レースに臨む精神状態にすることが出来ず、全体で17位、22.56というタイムだった。
さらに、32歳、4度目にして最後のオリンピックに登場したポポフは18位、22.58という
タイムだった。
予選トップ16位と最も遅い準決勝出場者（予選16位の人）から0.03および0.05遅れて
予選を終了した1組（＝2人）に準決勝進出（ただし補欠で）の資格が与えられた。
「50mには焦点をあわせていなかったんだ。4時間しか寝ていないしね。ずっと天井を
見ていたり、バルコニーに出たり。本当にホッとしたんだよ」ピーターは言った。
ピーターは、選手村の食堂やプールに向かうバスの中で人々が一日中自分の事を
祝ってくれたと言った。「その時、"おい、みんな、俺達は50mを泳がなきゃならない
んだぞ"って。僕は自分のブロックに歩いていって、集中しろ、集中しろって自分に
言い聞かせた。その時始まっちゃって、力も尽きちゃったんだよ」と彼は言った。
しかし、2000年オリンピック、50m自由形の銅メダリスト、ピーターは、100m自由形を
防衛するという主要目的を果たしたので、全く気が動転していなかった。
「昨日は、本当に本当に嬉しかった。50mには関心がなかった」とピーターは言った。
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−自らのパフォーマンスについて
「準決勝に進むことができなかった。正直、レースに集中できなかった。でも、100ｍ
自由形で勝ててホッとしてるから、構わない」
−100m自由形で金メダルを獲得したことについて
「起きた時、それが夢かと思って食堂に行った。すると、みんな立って、拍手喝さい
だった。それで僕はそれが真実だと悟った。本当だったんだって」
−トレーニングについて
「僕は熱心に練習した。シドニーの時以上にね。金を勝ち取る事は素晴らしいけれど、
それを防衛する事がより重要だった。昨晩は喜びを爆発させたよ」
−今後の予定は？
友達に電話して、出かけて、お祝いするよ。僕は本当に幸せだ。僕が100mの防衛を
達成する事を助けてくれた全ての人と一緒にいたいよ」
−ポポフについて
「彼が決勝戦に進めなかったのは本当に残念だ。彼は偉大な選手で決勝戦の舞台に
いるのがふさわしい」
100m決勝後のコメント
200m自由形でソープに次いで2位となり、銀メダルを獲得したピーターが短距離の
目玉レースで自身の世界記録47.84には及ばないものの、48.17という素晴らしい
タイムで優勝を勝ち取った。
南アフリカのスクーマン（4x100mフリーリレー金メダルに続き、100m自由形で、48.23
銀メダルを獲得）の最初の50mの猛烈なリードの後の50mでピーターはスクーマンを
捕らえた。
「本当に嬉しい、勝ちたくてしょうがなかったんだ。まだ勝った事が信じられないよ」
ピーターはそう伝えた。「大きな力の爆発があったんだ。最初の50m、僕は自分に落ち着けと言わなければならなかった。そしてターンをした時、やるなら今しかない！行け！
行け！！そして僕は勝った」
（Eurosportsより抜粋）
ピーターは自らの勝利に、意気揚々だった。
「僕はチャンピオン！再びやり遂げたんだ！とても大きな勝利だし、本当に嬉しい。
僕は僕を招待し、施設を使用させてくれたフランスのトレーニングセンターの皆に感謝
したい」とピーターは言った。
「僕は本当に金メダルを勝ち取りたかった。1位の座を守る事は僕にとってとても大変
だった」
ピーターは50mを5番目にターンした。
「僕はスクーマンに接近していた
-まるで我を忘れたかのようだった。」ピーターは
言った。「壁にタッチして、後ろを振り返って見た時、自分が1位だとわかった。本当に
嬉しかった」
（ABC、アテネ五輪公式サイトより抜粋）
レース後、ピーターはとても興奮していた。彼のコーチでさえ、ピーターがこれほど
大喜びする姿を見たことがなかった。
「僕は本当に、本当に勝ちたかったんだ」、ピーターは言った。
「レースの前、僕は自分の感情をコントロールしろと自分自身に言い聞かせた。我慢
強く自分のレースを泳いだけれど、スクーマンに追いつけなかった。壁にタッチした時、
自分が勝ったかどうか分からなかった。僕は結果を見るのが怖かった。自分自身に
祈った、僕が1位であるように・・・」
「それは、僕の人生で最高の瞬間だった。シドニーでの金より嬉しかった。
プレッシャーが大いに僕にかかっていたから、金メダルを取って証明しなくてはならな
かったんだ」とピーターは説明した。
100m準決勝後、ポポフに関するコメント
ピーターは自らのレース後、こう語った。
「決勝戦は本当にエキサイティングなものになるだろうね。僕の友人であるポポフが
決勝に残れなかったのは本当に僕にとって驚きだ。僕は決勝戦をいつでも戦える状態
だよ」
200m決勝後のコメント
前回優勝者の私は、何かを示さなければならなかった。
世界記録の更新をしたかったけれど、最初の100mで力を使いすぎた。
（自分のタイムについて）
このタイムはこれまでのオリンピックでの決勝戦と、素晴らしい水泳選手に囲まれて
うまれた2番目のベストタイムだ。
だから、本当、同様に嬉しいよ。特にハケット、イアン、フェルプスと一緒に泳げたのが。
200m決勝に向けて
200mはかなり困難なものになるでしょう。私は最善を尽くします。
他の競争者はは皆チャンピオンで、彼らは勝つことが何を得る事かを知っている。
でも、勝つことが出来るのはただ1人です。
できれば、表彰台の上へのぼりたいです。
ピーター、アテネ五輪での注目を避ける
マイケル・フェルプスは、マークスピッツの「1大会7個の金メダル獲得」の記録を上回
る事を望んでおり、200m自由形を含む8つの競技にエントリーしている。
「僕は注目は嫌いなんだ、彼は万人の注目を集める傾向があるけど」
ピーターは会見でそう話した。
「僕は彼の野望を壊したくはない、ただ自分のベストを尽くしたいだけだ」
アテネでの200m自由形のレースには、そのレースの歴史で最も速い4人の男達が
出場するはずであるため、「世紀のレース」と呼ばれている。
アメリカ記録保持者のフェルプスとピーターに加え、世界記録保持者イアンソープと
同国ハケットは第4予選で競い合う。
ピーターがハケットと19才のフェルプスにつぐ4番目に速いタイムを持つ一方、
イアンソープは1：45.07というその年最も速いタイムを備え、ゲームに臨む。
「強い人達と一緒に泳ぐのは良いことだし、彼らもうまくやるだろう」、ピーターは言った。
「それは貴方に特別な何かを与える」
200m自由形の予選と準決勝は日曜に行われ、決勝は月曜日に行われる。
ピーターは、200m自由形が自分にとって、常に「付け足し」の競技だと言った。
彼のヒーロー、かつてのオリンピック100m自由形チャンピオン、マット・ビオンディ、
アレクサンダー・ポポフがそうだったように。
「なぜ彼らが僕のヒーローかだって？それは100m自由形だからさ。陸上競技の100ｍ
走のように、競泳でも100m自由形は大きなイベントなんだから」
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